この記事にたどり着いたって事は、
『プチ断食』や『ファスティング(絶食)』によって空腹になった時に、
胃がキリキリしたり、もたれた感じがして苦しいと感じた経験がある人が多いかと思います。
空腹による胃痛の理由は、
胃酸と胃粘液の分泌バランスが乱れる事や、すでに胃が荒れている状態の時などに胃痛が起こりやすくなります。
それ以外にも断食中などの空腹時に起こる胃痛の原因は様々あるとは思いますが、
主に、
- 今までの生活で胃を酷使しすぎていた(すでに胃が荒れている状態)
- 断食後の食事内容に問題があった(刺激物の摂り過ぎ)
- ストレスや自律神経の乱れによる胃痛(胃酸の分泌バランスの乱れ)
などと言ったことが挙げられるのも多いかと思うので、
今回は断食(空腹)と胃痛についての内容です。
『プチ断食』だろうが『酵素ファスティング』だろうが、
断食をしていたらこの『胃が痛くなる』と言う壁が立ちはだかる事も少なくないだろうし、
きっとこの記事を見てるってことは悩んでる状態なのかもしれないので、
『健康増進やダイエット目的で断食をする!』って言う人のためにも、簡単に説明させていただきます!
断食中(空腹時)の胃痛について!対処法についても解説!
断食は名前の通り食を断って、意図的に空腹状態を作ることですが、
この空腹時には胃酸の分泌が促されて胃が痛くなることがあります。
断食中は、空腹による胃酸過多が胃痛を引き起こす!?『胃酸』と『胃粘液』の働き
食事をすれば食物が喉を通り食道を通って胃に入ってくるのですが、その際に胃からは『胃酸』や『胃粘液』と言う液体が分泌されます。
- 『胃酸』は、強酸性の液体で食物を溶かしたり分解する働きがある
- 『胃粘液』は、食物を小腸へ送るための胃の蠕動運動を促すことと、胃酸から胃を保護するための働きがある
胃酸は食物を溶かして分解し、小腸で消化吸収しやすい状態にしてくれるのですが、
この『胃酸』はPH値が1~2,5のかなり強い強酸性で、
食べた食物を胃酸によって分解するだけでなく、ウイルスや細菌を殺菌して身体も守ってくれる働きもあります。
食物に含まれるタンパク質などを溶かして分解する胃酸ですが、胃もタンパク質でできてるのに何で胃は分解されないの!?
って感じになるのですが、
先ほど書いたように、胃は胃酸と同時に胃粘膜を保護するための粘液を出して胃酸から胃を守ってくれています。
なので、胃粘液は胃酸から身を守るバリアみたいなものでもあります。
その胃粘液がしっかり分泌されているため、胃酸によって胃が傷つかないようになっているんです。
しかし!
暴飲暴食やストレス、そして空腹時などは胃酸の分泌が多くなりやすく、
胃を守る粘液と胃酸の分泌バランスが崩れてしまい、
粘液による胃の保護が追い付かず、胃酸によって胃を傷つけてしまうことがあります。
胃が健康な状態であれば胃酸によって傷つくことはない!
胃はもちろんですが、身体全体が健康な状態であれば多少の胃酸分泌過多があっても粘液に守られて胃痛に至るまではならないのですが、
飲酒や喫煙、ストレスや睡眠不足など、断食前の食生活や生活習慣の乱れによって、
胃が弱って荒れていたり炎症している状態であれば、
空腹時などの胃酸過多によって胃を守りきれず、胃荒れが更にひどくなって胃痛を引き起こしてしまいます。
胃酸は鉄をも溶かすくらいだから、溶かす力はかなり強いです!
断食中の胃痛はどうしたら良い!?対処法について
これはもう決まりきっている感じですが、
もし、空腹によって胃酸の分泌が増えて胃がキリキリする場合は、ひどくなる前に断食を中止して食事をする事が必要です。
なぜなら、
胃が荒れている状態では粘液と胃酸の分泌バランスも保たれいない状態で胃痛を引き起こしやすく、
空腹になるだけで胃痛になるのであれば、胃はすでに荒れて傷ついている可能性も高いので、
まずは断食をストップして胃荒れを修復する事からはじめるのがいいからです。
胃荒れや炎症を修復するには食事内容と食べ方を見直す
胃を修復するためには、
まずは食事内容を見直し、
- 胃の粘液の補って胃壁を守るのに役立つ、ワカメやもずく、昆布など海藻類
- 胃酸の働きを抑えて胃粘膜(胃壁)を修復してくれるキャベツ
- 粘膜の働きを整えるビタミンAが含まれた、ニンジンやほうれん草、菜の花などの緑黄色野菜
- タンパク質の補給としては、豆腐や鳥のささみ、白身魚
など、出来れば緑黄色野菜をしっかり摂取する事。
そして、
- 早食いをせずゆっくり食べる
- 食事量を減らし、こまめに食事をする
- 喫煙やアルコールを控える
- 刺激物の摂り過ぎも控えるようにする
などをして、まずは胃の炎症を沈めて胃粘膜を修復するのが先決です!
もちろん、胃が荒れている時はコーヒーも控えめにするほうが無難です。
胃が荒れていなくても、ストレスや自律神経の乱れによって胃痛になることもある
ストレスによって自律神経が乱れてしまえば、胃酸の分泌が活発になり、
先ほど述べたように、胃を守ってくれる粘液とのバランスも崩れて胃を傷つけることになってしまい、
胃荒れや炎症を起こす原因にもなってしまいます。
胃腸はストレスなど自律神経の働きに完全支配されていると言っても過言ではないくらい影響を受けるので、
出来ればストレス過多になるような環境は変えたいですね。
ナディショーダナと言って、ストレスを軽減して自律神経を安定させるオススメの呼吸法があるので、こちらも取り入れてみるのもいいかもしれません↓
空腹時の食事内容によっても胃痛になる
空腹の遺産分泌によっね胃がキリキリしたからと言って、
胃酸から胃粘膜を守るために何でもかんでも食べれば良いわけではなく、
空腹時は胃もデリケートになっている状態なので、
- アルコール
- 香辛料たっぷりのもの
- グルテン過多
- 栄養の少ない炭水化物類
- 肉など消化に時間のかかるもの
などは避けたいです。
空腹時に食事するなら、出来れば胃の負担を軽減する消化の良い、
- 緑黄色野菜を使った料理
- 湯豆腐などの豆腐料理
- お粥
- 味噌汁
など、胃に優しく消化しやすいものから食べることが、胃痛を起こさないためにも、胃の修復のためにも必要です。
ってことで、ほとんど胃痛の内容になってしまったのですが、
断食中の胃痛の原因は、断食前の暴飲暴食によるものも多く、
大切な胃でもあるため、念のためにはまず断食を中断し、上記に記載したような、
- 緑黄色野菜
- 海藻類
などの食材はしっかり取り入れ、食生活を改善して胃の働きを整えてから断食を再開する!
のが良いです。
『空腹時の胃痛』を対策する方法
断食中の胃痛の対処法ですが、
基本的には、
- 断食を一時中断
するのがいいのですが、
上記で述べたように、普段は胃が健康な状態でも、
ストレスや生活習慣などによって胃酸分泌のバランスが崩れて胃痛になってしまうこともあるので、
その場合は、
- ストレス対策として、好きなことをして気分転換する
- 軽めの運動をする(これもストレス軽減に繋がります)
- マッサージを受ける
- プチ断食なら食事内容を改善する
- 質の良い睡眠をとる
- 水分をこまめに摂取する(アルカリイオン水がオススメ)
など、ストレス対策と質の良い睡眠、食事内容を変える事が胃痛の軽減にも繋がります。
胃痛後に断食を再開するなら、プチ断食の『5:2ダイエット』がオススメ!
断食を再開する場合は、いきなり断食時間の長いファスティングや、プチ断食で有名な16時間断食なんかは控え、
『5:2ダイエット』と言うプチ断食をしながら様子を見て行うのが良いかと思います。
5:2ダイエットは、1週間のうちに週5日は通常通りの食事で、残り2日は1日約500~600kcalの食事をするプチ断食です。
この『5:2ダイエット』での週2日の食事量(500~600kcal)はかなり少ないですが、残り5日間は通常通りなので胃の調子を見ながら実践できるし、
通常食の時に胃の働きを整えることにも専念できるので、胃痛が心配な場合は『5:2ダイエット』なんかが適当かと思います。
5:2ダイエットについてはこちらを参照↓
『5:2ダイエット』のやり方や効果について解説します♪ [sitecard subtitle=関連記事 url=https://es-a-kina.com/petite-fasting-diet-recommended/] こち[…]
ただし!
食事以外でも、ストレスなど自律神経の乱れによる胃痛もあるので、
その場合は、
上記したような対策方法を実践し、
睡眠や生活環境などを見直しながら行うようにし、胃粘液と胃酸のバランスを保つような食事をしながらプチ断食を行う。
と言った感じがいいかと思います。
なんにせよ、無理は禁物!
胃痛の場合は、無理して対策するより、身体のためにもまずは中断して様子を見る!
断食してる人は意識高くて頑張りやさんが多いので、それは良いことだけど頑張りすぎが良くない事になることがあるので、
何事も無理し過ぎず適度に!
ですね。