太りやすい人は食事や睡眠、運動などの生活習慣と、遺伝子が原因!
『痩せやすい体質だから太るのが大変』と言う人は身近に1人くらいはいたりするもの。
その反対に、
『昔から太りやすい体質』
など、太りやすいと言う言葉はもっとよく聞くような気がします。
では、
- 食べていないのに何故太るのか?
- 太りやすい体質(遺伝)とかあるの?
遺伝子が太りやすい原因にもなりますが、遺伝子が関係なくても太りやすくなる原因はたくさんあります。
太りやすい(肥満になりやすい)人は、
『遺伝が3割で生活習慣が7割』
と言われるように、
太る原因のほとんどが生活習慣で、何も食べずに太るなんて事はありません、太るには必ず何かしら理由があります。
太りやすい人の主な理由
食事や運動、遺伝など太るには何らかの理由がありますが、その理由は主に下記のようなものです。
食事を減らすように意識していても食べ過ぎている
食事による摂取カロリーが消費カロリーより多くなると、余った分は体脂肪と言うかたちで身体に貯蓄されるようになります。
きっと頭では摂取カロリーを減らしているつもりでも、意外と1日の総消費カロリーよりも多くカロリーを摂取している事があるため、
見直したうえで過食気味であることが分かれば、ホルモンバランスの乱れや視床下部にある満腹中枢などの調節がうまく働いていない事もあるため、
食べ方や睡眠、ストレスの具合など環境を見直す事も必要となってきます。
食事の回数や時間など生活が不規則
食べる量は普通なのに何故か太りやすいと言う人がいます。
これは、食べ方や食べる時間の問題で、食事量を少し減らせばいいレベルではなく、普段の行動や習慣にも関わるため、なかなかやっかいな問題です。
この場合は、1週間程度は辛いかもしれませんが、リーンゲインズなどのプチ断食などの実践で間食や食べる量を減らすようにする。
そして、
食べる時は【マインドフルイーティング/食べる瞑想】のようにできるだけゆっくり味わって食べるようにし、食欲抑制ホルモンのレプチンの分泌を促すようにする。
マインドフルネス瞑想はストレス対策や集中力の向上としてよく聞きますが、瞑想方法には座禅を組んだ方法やマントラを唱えながら行う方法など、歩く瞑想方法までもあり瞑想にはたくさんの種類や方法があります。その数ある瞑想方法の中には食[…]
姿勢不良や身体の柔軟性がなく、レプチンの減少で褐色脂肪細胞が働きにくい
脂肪細胞には貯蓄エネルギーとなる『白色脂肪細胞』と、
体温維持や食事後の熱を産み出す『褐色脂肪細胞』の2つがあります。
姿勢が悪く、肩甲骨や背中周りの稼働や柔軟性が不足すること、ホルモンバランスが乱れレプチンが減少したり抵抗性ができてしまうと、
ヨガやピラティス、ストレッチや適度な運動で身体を動かすようにする事と、
プチ断食やマインドフルイーティングなどを取り入れてホルモンの働きも整えるようにすると褐色脂肪細胞も活発に働きやすくなります。
太りやすい遺伝子をもっている
太りやすい遺伝子とは、特定の遺伝子の異変である肥満遺伝子と言われるもので、
代謝で使われるエネルギー量の調整や食欲をコントロールするという本来の働きができなくなってしまった遺伝子のことです。
日本人の多く(約3人の内の1人)は何らかの肥満遺伝子(特定遺伝子の異変)を持っている可能性が高いため、
そんなに食べてもいないのに太りやすいと言う事が起きてしまいます。
しかし、
肥満遺伝子の主な種類
β3AR
脂肪を分解したり燃焼させるホルモンのアドレナリンに関わる遺伝子で、
この遺伝子(β3AR)の場合は、糖分を筋肉に取り込むインスリンの働きが弱くなるため脂肪が蓄積されやすく、お腹だけでなく内臓にも脂肪がつきやすい。
UCP1
これは褐色脂肪細胞における熱を生産する働きに関与しています。
そのため、体内での熱生産力が弱まり、脂肪を燃焼させる働きも低下し、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。
FTO
グレリンも言う食欲を増進させるホルモンが分泌されやすく、食後の満腹感が得られにくい。
更に、このFTOが異変している場合は高カロリー食を欲するようになり、子供でも肥満になりやすくなります。
などの種類があります。
カロリーだけ守って食事内容を意識していない
肥満遺伝子を持つ人は特に!
ですが、消費カロリーを越えずに間食も少なければ何を食べても良いわけではなく、
グリセミック指数の少ない低GI 食品を食べるように意識することも必要となります。
ポテトや唐揚げなどの揚げ物、ハンバーガーなどは血糖値も上がりやすくなり、インスリンの働きによって脂肪を溜め込みやすくしてしまいます。
そのため、遺伝的に太りやすい体質の人は食べるものにも注意を払う必要があります。
運動不足による代謝能力の低下
運動不足の状態だとカロリー消費が低下するのはもちろん、エネルギーが体内に貯蔵されやすくなります。
食欲を抑制してくれる痩せホルモン『レプチン』を見方につければダイエットも効果的になると、以前書かせてもらったのですが、[sitecard subtitle=関連記事 url=https://es-a-kina.com/leptin-[…]
などなど、
これらの太る原因で当てはまるものがあれば、肥満の危険信号となります。
この場合、遺伝や食事だけでなく生活習慣などから生活全般のスタイルを意識的に見直す必要となります。
実際、少し食べただけで太ったり、ドカ食いしても太りにくい人はいますが、これは遺伝子の影響によるものもあります。
しかし、たとえ肥満遺伝子の影響があったとしても、あくまで【遺伝子3割~生活習慣が7割】です。
これを言い換えれば、
このように、自分の体質や太りやすくなる原因を理解してからダイエットを実践すれば目標結果を出せる確率も高まってきますね。
食事や運動、睡眠などの生活環境の見直しや遺伝子の検査など、行動に対してダイエットの結果がついてこない場合はもう1度これらの事を考えてみるといいかもしれません。